最近テレビやSNSで目にすることの増えたフクロモモンガ。
ペットショップであの丸くて大きいうるうるの目に見つめられると、つい連れて帰りたくなってしまいますよね。
今回はそんな大人気のフクロモモンガの飼い方についてご紹介していきたいと思います。
フクロモモンガの生態・特徴
フクロモモンガの体長は16~21cmで前足と後ろ足の間に飛膜と呼ばれるものがありますが、この飛膜は滑空するときに使い最大で150m以上も滑空することができます。
夜行性のため昼間はほとんど寝ていて巣箱から出てきません。
オスは頭部に臭腺があり、大人になると臭腺から分泌液が出るため頭部が濡れて禿げているように見えることもあります。
雑食性で果物や昆虫なども好んで食べるのでおやつ程度にあげるといいです。
野生下では縄張りを共有して生活しているので仲間同士でのコミュニケーション力も高く、飼育下では複数飼育も難しくはありません。
フクロモモンガは警戒心が強く縄張り意識も強いため飼い始めた直後は威嚇されることが多いです。
ただしベビーから人に慣らしているフクロモモンガは人に慣れやすいので、環境に馴れたら徐々に打ち解けてくれるでしょう。
揃えるべき用品
フクロモモンガを飼うために揃えなければならない用品をご紹介していきます。
様々な種類のものがありますのでペットや自分の使いやすいものを選んでください。
ケージ
昼間はほとんど寝ていますが、夜になると活発に動き始めるので広めのケージが必要です。
また、上下運動をするので高さのあるケージを選びましょう。
ケージの種類は金網ケージ、アクリルケージ、ガラスケージなどがあります。
金網ケージは安く軽いため掃除も楽ですが、網部分にくっつきながらおしっこやうんちをするためケージの周りが汚れやすいです。
アクリルケージは保温しやすくケージ周りも汚れにくく、ケージ内の拭き掃除も簡単ですが値段が高いです。
ガラスケージは保温もしやすくケージ内の拭き掃除も楽ですがガラスなので重く、ケージの大きさによっては女性一人では動かせないこともあります。
それぞれにメリットデメリットがありますので、飼い主さんのライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
足場
フクロモモンガは上下運動をするため、足場になるものをケージ内に設置します。
小動物用のステップを使う場合が多いです。
ステップはうんちなどで汚れやすいのでこまめに掃除しましょう。
寝床
フクロモモンガが快適に過ごせる寝床を用意してあげましょう。
ポーチや木製の巣箱などがあります。
壁に取り付けるタイプや、天井に吊るすタイプがありますのでフクロモモンガにとって使いやすいものを選びましょう。
エサ
フクロモモンガ専用のフードをあげます。
飼い始めはペットショップなどで食べていたフードを与えましょう。
環境が変わって更に餌まで変わってしまうと餌を食べなくなってしまうことがあります。
水入れ
水入れは壁につけるタイプや床に置くタイプのものがあります。
床に置くタイプだとうんちなどで汚れやすいのでこまめに掃除しましょう。
壁に取り付けるタイプはケージの種類によっては取り付けられない場合もありますので注意してください。
エサ入れ
フクロモモンガが当たってもひっくり返らない程度の重さのあるものを選びましょう。
陶器製のものは重さもあり、掃除もしやすいのでオススメです。
床材
フクロモモンガが床に降りてくることはあまりありませんが、おしっこやうんちは落ちてきますので必要です。
広葉樹マットや紙製マット、ウッドリターなどがありますので掃除がしやすいものを選びましょう。
ヒーター
フクロモモンガは寒さに弱い生き物です。そのため寒い時期にはヒーターが必需品になります。
ケージ内の温度は25℃~28℃を常に維持しておきましょう。
ケージ内の空気を温める電球タイプやシートタイプのものケージに引っ掛けるタイプのものなど種類が豊富にあります。
ケージのタイプによっては使用できないヒーターもありますので、使っているケージに合わせて選びましょう。
お世話の方法
夜行性のため日中は寝ていますので無理に触って起こしたりするのはやめましょう。
夜になると巣から顔を覗かせたり外に出てきたりするので、その時に掃除をするといいです。
糞の掃除は毎日行ってください。
ステップも汚れやすいのでこまめに掃除します。
最低でも1か月に1回はケージを丸洗いして清潔にしておいてください。
フクロモモンガは臭いをすべて除去してしまうと混乱してしまうので、掃除のしすぎには注意しましょう。
エサは1日2回、夜の方が活動的なので夜に多めにあげるといいです。
フクロモモンガはシャンプーをする必要はありません。もし体がうんちなどで汚れてしまった場合はお湯で濡らしたタオルを固く絞って拭いてあげましょう。
飼育する際の注意点
飼育初心者の方やこれから飼育を考えている人に知っておいてもらいたい注意点をご紹介します。
偏食傾向が強い
フクロモモンガは偏食傾向の強い動物です。
おいしいおやつを与えすぎると主食であるペレットを食べなくなることもあります。
ペレットは完全栄養食なので食べなくなると栄養に偏りが出てくるので注意しましょう。
またおやつを与えたわけではなくても、急にペレットを食べなくなることもあります。
ペレットの種類を変えて食べてくれるようであれば良いのですが、いろいろな種類のペレットを試しても食べてくれない場合は病気の可能性もありますので病院へ行きましょう。
ペレットの種類を変えずにモモンガミルクを上からふりかけるだけで食べてくれたり、さらにペレットを砕くだけで匂いがきつくなり食べてくれるようになる場合もあります。
様々な方法がありますので、その子によってやり方を変えてみてください。
ケージから出すとき
フクロモモンガが慣れてきてくれたらケージの中だけでなく、外でも遊んでみたくなりますよね。
ですが慣れてないのにケージの外に出してしまうと逃げられてしまって捕まえるのが大変になります。
ケージの外に出す場合はポーチなどに入れてケージの外に慣らしてからにしましょう。
また、うんちやおしっこはどこでもしてしまうので注意しましょう。
まとめ
フクロモモンガは最初警戒心が強くて威嚇されるかもしれませんが、慣れると可愛い姿で癒してくれます。
夜行性なので昼間仕事に出ている一人暮らしの方にはピッタリのペットです。
ただし、フクロモモンガは日本にはいない種類の動物ですので飼えなくなったからといって野生に放すのはやめましょう。
飼育する場合はしっかりと最後まで責任を持って飼ってください。