ペットショップに行くと必ずと言っていいほど目にするモルモット。
そんなモルモットたちですが、詳しい生態や飼育方法についてはよく知らないという人もいますよね。
今回は愛くるしい姿で癒してくれるモルモットの飼い方をご紹介していきたいとおもいます。
モルモットの生態・特徴
野生のモルモットは南米の乾燥した高地に住んでいます。なので日本の高温多湿な環境はモルモットの最も苦手とするものです。
夜行性で集団生活をするので、相性が良ければ多頭飼育することができます。
性格は穏やかで好奇心旺盛ですが、同時に憶病でもあるので飼い主さんに馴れるまでに時間がかかります。
感情表現はとても豊かで、仲間とは鳴き声でコミュニケーションをとるため鳴き声のバリエーションも豊富です。
体臭はほとんどありませんが、おしっこの臭いはきついですので掃除をこまめにすることが重要になります。
平均寿命は5~7年と言われていますが、長い子だと10年以上生きることもあります。
体長は10~40cmで体重は500~1200gです。
モルモットを飼育する際に必要な用品
モルモットを飼育するために揃えなければならないものは意外と多いです。
用品の種類も多く、迷ってしまうこともあります。
しっかりと予習してペットと飼い主にとって一番よいものを選びましょう。
ケージ
横幅60cm以上のものを選びましょう。
ウサギ用のケージなどでも飼育できます。モルモットのジャンプ力は弱いので高さのあるケージは必要ありません。
飼育環境を清潔に保つために掃除は欠かせないものです。自分が掃除しやすいというのも大事なポイントになってきます。
エサ
モルモットは主に牧草を食べます。補助食としてペレットをあげます。
モルモットは体内でビタミンCを合成することができないので、ペレットはビタミンCを強化配合されているモルモット専用のものをあげましょう。
水入れ
水入れはケージに取り付けるタイプを選ぶといいです。
床に直接置くタイプの水入れだとビックリした時などに、暴れてひっくり返してしまう可能性があります。
エサ入れ
ケージに取り付けるタイプとケージ内に直接置くタイプがあります。
ケージ内に直接置く場合はしっかりとした重みがあり、齧られる心配のない陶器製のものを選びましょう。
牧草入れ
モルモットの主食である牧草を入れるためのものです。
木製のものや陶器製のものなどたくさんの種類があります。
木製のものはかじり木としても使用できるタイプのもので、定期的な買い替えが必要です。
陶器製のものは値段が高いですが、齧られないので長期間使うことができます。また、掃除も比較的簡単なのでオススメです。
床材
床材には、紙製チップ・木製チップ・ペットシーツなどがあります。
一番掃除が簡単なのはペットシーツですが、齧ってビリビリに破いてしまうことやシーツの下に潜り込んで、そこでおしっこをしてしまうこともあり余計掃除が大変になってしまうこともあるので注意。
また、紙製チップは木製チップよりもアレルギーになりにくいという利点があります。
どの種類の床材にするかはペットや飼育環境によって決めましょう。
スノコ
スノコを敷く場合、スノコの下にはペットシーツのみで大丈夫です。
しかし、スノコの隙間に足を引っかけてモルモットがケガをすることがありますので、使用する際は注意してください。
ヒーター
冬場の飼育にはヒーターが必需品になります。
ケージに引っ掛けるタイプや、電球タイプ、シートタイプなどがあるので、飼育環境に合ったものを選びましょう。
お世話の方法
エサは1日2回、朝と夜にあげます。
水は毎日入れ替えてあげてください。牧草は食べるだけ与えます。
糞とおしっこをたくさんしますので、床の掃除は毎日しましょう。
そして最低でも1か月に1度はケージを丸洗いします。モルモットは皮膚病になりやすいので、定期的にケージをすべて洗って清潔に保つことが重要です。
夏場はエアコンを使って温度を調節してあげます。32℃以上になると熱中症になり危険な状態になる可能性があるので注意してください。
また、冬の寒さにも弱いのでヒーターなどで保温してあげましょう。
モルモットを飼う際の注意点
モルモットを飼う前に注意するべきことを知っておくことは、ペットのためにも飼い主さんのためにもなります。
いざというときに慌てないために3つの注意点をご紹介します。
なんでも齧る
げっ歯類であるモルモットはなんでも齧ってしまう習性があります。なのでケージ内にはかじり木などの齧るおもちゃを入れてあげるといいです。
また、ケージから出して遊んであげる場合はモルモットに齧られて困るものや危ないものは届かない場所に移動させましょう。
そして、大切なものを齧られてしまっても叩いたりしてはいけません。怒ってもモルモットが反省するわけではないので、齧られないように工夫しておくことが重要です。
おやつの与えすぎは偏食に繋がる
手からおやつを食べてくれる姿はとても可愛いですが、おやつを与えすぎると主食の牧草やペレットを食べなくなることがあります。
また、生野菜のあげすぎにも注意しましょう。
野菜だったらおやつではないからいくらあげても大丈夫だと思ってしまうかもしれませんが、野菜の方が牧草よりもおいしいと感じると牧草やペレットを拒否するようになってしまうことがあります。
牧草とペレットを食べなくると栄養が偏り病気になる確率が上がるので、おやつはほどほどにあげてください。
お風呂に入れる必要はない
本来モルモットは水浴びをする生き物ではありません。
無理矢理シャンプーをするとストレスによって衰弱してしまうこともあります。
また、体力消耗によって肺炎になることも少なくありません。
モルモットが汚れないように飼育環境を整えて、こまめに掃除をしてあげることがなによりも重要になります。
まとめ
モルモットは警戒心が強く憶病ですが、懐いてくれると感情表現が豊かでとても可愛い動物です。
散歩なども必要なく、気軽に飼えるペットとして人気ですが最後まで責任をもって飼ってくださいね。