長い耳に大きな目など特徴的で可愛らしいフォルムに惹かれる人が多いうさぎは、小動物の中では比較的飼いやすい部類に分けられます。
犬のように散歩に行く必要もなく、猫のように鳴くこともないので一人暮らしの人に人気のペットです。
うさぎを飼ってみたいけど、どうやって世話をすればいいのか分からない人必見!
今回はうさぎの飼い方とコツについて紹介していきます。
うさぎの特徴
今ペットとして飼育されているうさぎは「カイウサギ」といわれる「アナウサギ」を改良した品種です。
うさぎの聴覚はとても良く、人間には聞こえない音まで聞こえるので飼い主には分からない音に反応することもあります。
うさぎは薄明薄暮性(朝方や夕方に活動する性質)なので昼間は寝ていたり、ぼーっとしていることが多いです。
草食動物なので主に牧草を食べます。また野生では常に捕食される側ですので警戒心が強く小さな音にも敏感なのでケージは静かな場所に置いてあげましょう。
鳴き声は大きくないですが、スタンピングと呼ばれる後ろ足で音をたてる行動をすることがあり、比較的大きな音をたてることがあります。
トイレを覚えることができて、知能もある程度高いので名前を覚えることもできます。さらにちょっとした芸を覚える個体もいるそうです。
飼育する際に必要な用品
うさぎを飼うために揃えなければいけないものを紹介します。
うさぎや飼い主さんに合ったものを選ぶことが大切なのでしっかりと考えて購入してください。
ケージ
うさぎは普段体を丸めていますが、リラックスすると体を伸ばします。
ケージはうさぎが伸びた状態でも余裕がある大きさにしましょう。
横幅60~80cmのケージがおすすめです。
スノコ
スノコはケージの中に敷くものです。金属製やプラスチック製、木製のものなどがあります。
金属製のものは子うさぎが足を引っかけてしまう可能性がありますが、おしっこやうんちはすぐにスノコの下に落ちるので清潔に飼育することができます。
プラスチック製のスノコは経年劣化で割れてしまうことがありますので定期的な点検をしましょう。
プラスチック製は足には優しいですが排泄物を下に流す穴が小さいことがあり、汚れてしまうことがあります。
木製のスノコは足には優しく、うさぎが齧ってしまったとしても木製なので安全です。しかし排泄物で汚れると洗って乾燥させる手間があります。
どのスノコにもメリットデメリットがありますので、自分の飼育スタイルに合ったものを選びましょう。
トイレ
うさぎはトイレを覚えることができます。陶器製やプラスチック製のもの、形も様々です。
プラスチック製のものは安いですが、汚れが落ちにくかったりうさぎが齧ってしまうことがあります。
陶器製のものは値段が高いですが、齧られても壊れる心配はないですし汚れも落ちやすいです。
トイレ砂
トイレに入れる砂です。ペットシーツでも大丈夫ですので使いやすい方を選びましょう。
エサ入れ
ペレットなどを入れるものです。
プラスチック製のものや陶器製のもの、ケージに取り付けるタイプのものや置くだけのもなどたくさんの種類があります。
できるだけ清潔に保てるもの、齧られないものを選びましょう。
牧草入れ
うさぎの主食である牧草を入れるためのものです。エサ入れとは形状が違います。
陶器製、プラスチック製、木製などがあり壁に固定するタイプや吊り下げるタイプなど様々です。
ペットに合ったタイプを選びましょう。
水入れ
うさぎの水入れはケージに取り付けることのできるものにしましょう。
床に直置きするとうさぎが走り回ったりしたときに溢してしまうことがあります。
水飲みボトルは、ノズルタイプとお皿タイプが主流です。
300ml以上入るものを選ぶといいでしょう。
ペットシーツ
ケージの下のトレイに敷きます。
トイレを覚えたうさぎの場合、新聞紙などの紙類でも大丈夫です。
かじり木
うさぎは齧るのが大好きです。
かじり木をケージに入れてあげることでストレス発散にもなり、不正咬合にもなりにくくなります。
ヒーター
うさぎの適温は18℃~24℃です。
なるべく適温にするために冬場はヒーターを取り付けてあげましょう。
ヒーターはケージの中に取り付けるタイプ、ケージの外に取り付けるタイプ、ケージ全体を温めるタイプ、一部だけを温めるタイプなど様々なタイプがあります。
ペットに合ったものを選んであげましょう。
スリッカー
うさぎは犬と同じで換毛期があります。
換毛期の抜け毛は大量です。抜けた毛をそのまま体に残しておくと皮膚病の原因になることもあります。
なのでうさぎ用のスリッカーを用意しておきましょう。
定期的にブラッシングすることでコミュニケーションをとり、ペットの些細な変化にも気づけるようになるのでオススメです。
お世話の方法
朝と夜の2回餌をあげます。水はあまり減っていなくても毎日取り換えるようにしましょう。
牧草は常に食べられる状態にしておきます。少なくなっていたら足してあげましょう。
ケージ下のトレイやトイレの掃除は1日に1回はしてください。
1日1時間程度はケージの外に出して部屋の中を散歩させてあげます。ケージの中から出してあげないと運動不足で肥満になったり、ストレス体調を崩すこともあるので注意しましょう。
うさぎはどんなものでも齧ってしまいます。うさぎをケージから出す際には電気コードのような危ないもの、本など齧られたくないものは片づけておきましょう。
ブラッシングは定期的にしてあげることが大切です。
ブラッシングをせず放置していると抜け毛がお腹に詰まる毛球症になったり、毛玉になったり汚れが溜まったりして皮膚病を誘発する恐れもあります。
ですので忘れずにブラッシングをしてあげるようにしましょう。
爪切りも定期的にしてあげましょう。自分でできない場合は、動物病院や小動物を扱っているペットショップなどでしてもらうことができます。
うさぎを飼うときのコツ
これからうさぎを飼い始める人のために“うさぎを飼うときのコツ”をいくつかご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
トイレのしつけ方
うさぎのおしっこを拭いたティッシュなど排泄物の匂いのついたものをトイレに入れておくことでトイレを覚えさせることができます。
トイレを掃除するときは少しだけ排泄物を残しておくと良いです。
もしもトイレ以外の場所でおしっこをしてしまった場合はすぐに拭き取り、うさぎ用の消臭剤などでおしっこの匂いを取るようにしましょう。
うさぎは同じ場所でおしっこをする習性があるので、間違った場所を覚えてしまった場合でも繰り返しその場所でしてしまいますので注意してください。
おしっこの場所は覚えてくれますが、ウンチはしつけられませんのでどこでもしてしまいます。
うさぎのウンチは丸くて手で掴める硬さで臭いもありません。そのままゴミ箱に捨ててしまいましょう。
ブラッシングの頻度
うさぎの品種によってブラッシングの頻度は変わってきます。
長毛種であれば毎日してあげるのが理想的です。
短毛種であれば2~3日に1回。
どの種類のうさぎでも換毛期の場合には1日1回ブラッシングしてあげましょう。
毎日ブラッシングをするとなると面倒くさいと思ってしまう人もいるとは思いますが、うさぎの健康のために必要なことです。
うさぎは毛球症という毛が腸のなかで詰まってしまう病気になりやすいのですが、それはブラッシングして体から抜け毛を取り除いてあげることで予防することができます。
毛球症は放っておくと死亡してしまうこともある怖い病気です。
また、毛が絡み合って蒸れてしまって皮膚疾患の原因になることもあります。
病気の予防と日々のスキンシップを兼ねてぜひブラッシングをしてみてください。
まとめ
今回はうさぎの飼い方についてご紹介しました。
うさぎは鳴き声が小さく散歩も必要がないので一人暮らしの人でも飼える動物なので、ぜひ検討してみてくださいね。